10月9日10時56分に、大規模太陽フレアが発生しました。
太陽から放出されたコロナガスが、10月10日の深夜以降に地球に到来することが予想されます。
この影響により、地球周辺の人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害などが生じる恐れがあり、注意が必要です。
※いずれも日本時間
普通の暮らしには、特に大きな影響はなさそうです。
(健康・カーナビ・スマホ)
ただ、続報には注意しておこうと思います。
大規模太陽フレアが発生
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、日本時間10月9日(水)10時56分に、太陽面中央付近に位置する黒点群13848において、大型の太陽面爆発現象(太陽フレア)の発生を確認しました。この現象に伴い、地球方向への大規模なコロナガスの噴出および高エネルギーのプロトン粒子の増加が確認されました。2~3日以内に、コロナガスが地球に到来・通過することが予測されています。この影響で、地球近傍の宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性があり、通信衛星、放送衛星などの人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害の影響などが生じる可能性があります。続報にご注意ください。
影響は?
健康
健康には影響しない。
地上の人体が被ばくする可能性は低いと考えられる。
スマホ・携帯電話の通信
スマホ・携帯電話の通信への影響はほぼ無いと考えられる。
カーナビやスマホの位置情報
磁気嵐が発生し、電離圏の乱れが起きる場合には、測位に影響する可能性がある。
特に1周波GPSを用いた測位の誤差が増大する可能性がある。例えばドローン利用者に影響がありうる。
一方、車には様々なセンサー等が搭載されているためカーナビへの影響は少ないと考えられる。
スマホも基地局情報などGPS以外の測位を取り入れているため影響は少ないと考えられる。
(ただし、非常に激しい電離圏の乱れの場合は誤差が増大することもある。)
DATA
正確な情報は公式サイトでご確認ください。
NICT 宇宙天気予報 臨時ページ
https://swc.nict.go.jp/extreme.html
影響についてはこちらのQ&Aも
https://swc.nict.go.jp/extreme_faq.pdf
宇宙天気予報
https://swc.nict.go.jp/