カセットコンロのガスボンベや、可燃性ガスが入ったスプレー缶などは、中身を使い切ってからじゃないと、ゴミとして捨てることはできません。(中身が入ったまま出したら危険です!絶対ダメ!)
でも、「古いから処分したいのだけど、中にガスが残っているから、どうしたらいいの?」と困っている方はいらっしゃいませんか。
福岡市だったら、市・区の窓口に相談するという方法があります。(春日や大野城ならもっといいな~)
ガスボンベ・スプレー缶は危険です
卓上コンロ用のカセットボンベや、可燃性ガスの入ったスプレー缶は大変危険です。
スプレー缶は油断しやすいのですが、
・ヘアスプレー
・殺虫スプレー
・消臭スプレー
・塗料
・制汗消臭剤
・エアダスター
・コールドスプレー(冷却)
など、日常のあらゆる缶に可燃性ガスが入っています。
(製品の注意書きを確認してみてください。)
極端な意見になりますが、可燃性ガスを使った製品は積極的に買うのを避けるくらいの心構えでいてもいいのでは?
古いボンベは使えません
カセットこんろやカセットボンベは経年劣化します。古いものは使えません。
カセットコンロ 10年をめやすに交換
カセットボンベ 製造後7年までに使い切る
※使っていなくても劣化は進みます
(カセットコンロやカセットボンベには、ガスの漏れを防ぐためゴムの部品が使われています。)
カセットコンロの製造年月は本体に貼られています。
カセットボンベにも製造年月日が記載されています。(平成25年10月1日より全メーカー統一表示になったそうです。)
自分でやるって危なそうで怖い・・
古いボンベやスプレー缶は「使い切ってから捨てる」と言われます。
スプレー缶はまだどうにかなりそうですが、カセットコンロのガスボンベの古いものにガスが残っていると、どうしたらいいか困りますよね。古いものは使えないのですから。
そういうガスが残っている場合の処分方法として、いろんな相談窓口で最初に勧められるのが「厳守事項を確実に守った上で、教えられた方法でガス抜きする」ことです。
ちょっと古い話になりますが、2019年に一般社団法人「日本ガス石油機器工業会」のカセットボンベお客様センターに電話したことがあるのですが、そのときも自分でガス抜きするための方法を教えられるだけでした。(2019年当時)
※私の尋ねた内容に対する回答なので、別の問い合わせには違う回答があるかもしれません。
でもね、自分でガス抜きって怖くないですか?
怖いだけじゃなくて、そもそも無理じゃないですか?
だって、人が近くにいない広~い平地に住んでいて、さらに都合の良い方向に適度な強さの風が吹いているなんて、そんな条件を満たせる人が世の中にどれだけいるでしょうか。
人口で言えば、それなりの住宅地や集合住宅に住んでいる人のほうがはるかに多いのではないでしょうか。そんな場所でガス抜きなんて、どうやってやれというのでしょう。
そもそも、ガスには安全対策として強い臭いが付けられているから、異臭騒ぎでトラブルを起こしてしまいそうで心配です。未使用ボンベ(250g)の場合、1本あたりのガスを抜くのに10分かかるという情報もあります。たとえ少しずつやったとしても、どれだけの時間と手間がかかるのでしょうか。
世の中では、自分で処分しようとして大きな事故になるケースも頻発していますよね・・・。
集合住宅のベランダでガス抜きなんて、危険ですよ。(ガスが下階にたまるので)
私は心配性なので、もしも自分の家族が処分に困っていたとしたら、無理をせずに、まずは自治体の窓口に相談することを勧めたいです。
イワタニ製品なら・・
カセットこんろと言われて真っ先に思い浮かべるのがイワタニの製品です。
長年、安定して製品を供給してくださっていて、ありがたい限りです。
公式サイトを見ると、わかりやすくしっかりと載っています。頼りになります。
「よくあるご質問」のページには、利用上の注意点が掲載されています。
http://www.i-cg.jp/support/faq/gas/
保存状態が良いものでも、約7年以内を目安に使い切らないといけないのですね。
ガスの残ったボンベの処分方法に関しては、一般的な屋外でのガス抜き方法が掲載されています。
しかし、イワタニの紹介している処分方法はそれだけではありません。「未使用の品」もしくは「東京・大阪の場合」は、別の手段もあるのです。
公式サイトの「よくあるご質問」のページに、「ガスをご自分で抜いて処分できない場合」として、「未使用で錆がでていないものに限り」送ることができると書かれています。送料は自己負担です。 (送り先や運送業者や注意事項などは公式サイトでしっかりとご確認ください。)(法人は対象外)
よくある質問 >カセットボンベについて > 廃棄処分について >ガスをご自分で抜いて処分できない場合 で回答が見られます。
さらに、その回答の末尾に、持ち込むという選択肢へのリンクも載っています。
(2025.1.26時点)
東京(西新橋)・大阪(中央区本町)では、使いかけや錆びたものでも持ち込める方法が紹介されています。(でもそこまでどうやって行くんでしょう?公共交通機関に危険物は持ち込めませんし。自分の車か!自転車か!)
もっと引き取り拠点を増やしてほしいと思ってしまうのは贅沢ですかね・・・。
福岡市では
福岡市の公式サイトには、「スプレー缶やカセットボンベの処理のしかた」というページがあります。(2025年1月時点)
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kankyo/jigyokeigomi/life/011.html
カセットボンベの中身を出せない場合に、「(1)スプレー缶やカセットボンベの製造業者などに相談する」の次に、「(2)環境局ごみ減量推進課、区役所生活環境課に相談する(製造業者が倒産している、表示が読めず不明な場合など)」として、市・区の窓口の電話番号が掲載されています。
(1)を先に行ってから、この(2)に相談してみるといいと思います!
最新でどのような対応が行われるかわかりませんが、過去には私は中身が入ったままのガスボンベやスプレー缶の処分方法を教えていただきました。(2023年/2019年)
(問い合わせの内容によっても回答が異なるかもしれませんが、公式サイトに連絡先が載っている間は電話して尋ねてみたらいいんじゃないかなと思います。)
(もうちょっと利用しやすい仕組みがあるといいのだけど…と思ってしまいます。)
春日市・大野城市では
春日市や大野城市の公式サイトを見ると、カセットボンベで中身が出せないものは春日大野城リサイクルプラザへ自己搬入云々という記載がありますね。(事前連絡し、と書かれているページもあるので、詳しい内容を公式サイトでしっかり確認してください。)
怖いですよね・・
カセットボンベやスプレー缶の処分を原因とする事故は、各地でたびたび起こっています。
とても危険だなあと痛感します。でもその割には、あちこちで大量に気軽に売られていますよね。それでいて処分環境が整っていないことに、憤りのような気持ちさえ覚えます。
(ネットで検索すると、引き取り業者が全くいないわけでもないのですが、「送れ」という業者は怖いなと思います。)
愚痴になりますが、うちは家族が気軽にスプレー類を買ってくるんですよ…。そして平気で長期間放置するんですよ…。辛い…。
結論
今回の記事でお伝えしたいことは「ガスが残ったカセットガスボンベを処分したいのに、自分では難しくて途方に暮れたときは、まずはあちこちに相談してみたらどうかな?」ということです。
ネットで調べると、自分でガスを抜く方法ばかりが出てきますが、メーカーや自治体に問い合わせをしてみたら、無理をせず処分できる方法があるかもしれません。(問い合わせても処分方法の提案を持たないメーカーもあります。そんな返事をもらうと気持ちがくじけると思いますが…。)
(そもそも新しいうちに使い切るようにしたいものですが。)
DATA
危険な話題ですので、必ずご自身の責任で行動してください。
福岡市「スプレー缶やカセットボンベの処理のしかた」
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kankyo/jigyokeigomi/life/011.html
この記事は旧サイトに掲載していたものを現サイトに移しました。
(旧)http://fukuoka.in.coocan.jp/19/2019072201.html