落とし物や忘れ物をしたときに、LINEで探せるサービスがあります。
AIを活用した24時間受付のサービスで、福岡ではJR九州、博多シティ、そして今年からは西鉄も導入しています。
このサービスが、新たな試みとして、保管期限が来た品物をメルカリで販売するという実証実験を始めました。
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今はそんな時代なんだね~という雑談記事です。
忘れ物はLINEで探せる
忘れ物や落とし物をLINEで探せるのは「落とし物クラウドfind」というサービスです。
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従来の電話問い合わせに比べると、写真(画像)もやりとりできるので、お互いに理解が進んで探しやすそうです。
LINEを入口として、お忘れ物の情報(種別、特徴、紛失した日時・場所など)をご入力いただき、その情報をもとに、オペレーター(西鉄)が保管しているお忘れ物との照合を行います。照合の結果、お忘れ物が見つかった場合は、保管場所やお手続きの詳細をLINEにてご案内いたします。
福岡でも続々と導入中
このサービスは、全国的に広まっていて、交通機関・商業施設・学校など、幅広い場所で導入が進んでいます。
福岡では、JR九州全線、博多シティ、西鉄(電車・バス・商業施設)で導入されています。
JR九州 2023年9月1日~
博多シティ 2024年4月25日~
全日9:00~21:00
※21:00~9:00は自動受付のみ
対象の忘れ物
JR博多シティ、JR九州の列車内・駅でお預かりしたお忘れ物
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西鉄 2025年1月9日より
全日9:00~20:00
※20:00~9:00は自動応答による受付のみ
対象の忘れ物
西鉄グループの車両および施設でお預かりしたお忘れ物
・西鉄バスグループ(西鉄、西鉄バス北九州、西鉄バス宗像、西鉄バス二日市、西鉄バス筑豊、西鉄バス久留米、西鉄バス佐賀、西鉄バス大牟田、九州急行バス、日田バス、亀の井バス)が運行するバスの車内
・西鉄が運行する電車(天神大牟田線(太宰府線・甘木線含む)、貝塚線)の車内や駅
・西鉄が運営する商業施設(ソラリアプラザ、ソラリアステージ、レイリア大橋、レイリア久留米、チャチャタウン小倉)
利用方法
専用のLINEアカウント(ID:@nishitetsu_find )宛てにお問い合わせ
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普段から自分の持ち物には他人に説明しやすい目印をつけておくと、このサービスを利用するときに便利そうですね。
AIを活用
このシステムの運用管理には、AIが活用されています。特徴のない落とし物でも画像認識AIで見つけやすくなっています。また、手間のかかる落とし物の登録には、生成AIが特徴を自動入力してくれます。
返却率が向上
2023年11月のプレスリリースによると、この「落とし物クラウドfind」サービスを導入した京王電鉄やJR九州では、返却率が約3倍以上になったそうです。
加えて、電話による落とし物の問い合わせ件数や対応時間の削減や、落とし物の検品などのバックヤード業務にかかる作業時間の短縮なども見られ、業務効率化にも貢献しています。
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◆導入の背景
JR博多駅に直結している商業施設JR博多シティでは、館内において毎日40件ほどのお忘れ物を取り扱っています。お忘れ物に関するはお客さまからのお問合せやお忘れ物の、返却はもちろん、持ち主が見つからない物は遺失物管理室への移送、保管、更には警察への届出など、館のインフォメーションスタッフや遺失物管理スタッフが日々多くの業務を行っています。
グループ親会社であるJR九州では2023年8月にJR九州全線にfindを導入し、駅や列車内でのお忘れ物はfind chatで問い合わせ可能となりました。しかし、お客さまはどこに落としたか不明確なことが多く、find chatに加え、周辺施設・警察などあちこちに問い合わせる必要がありました。
駅だけでなく、地域全体でfindの導入が広がりお忘れ物情報が一元化できれば、お客さまはfindひとつでお忘れ物を探せるようになり、遺失物対応側も不要な問合せが減少し効率的な業務を行うことが可能になります。
そこでJR博多シティでも、JR九州の”findの導入が広がっていくことで、お客さまへのより良いサービスを目指す”という思いに共感するとともに、お忘れ物にかかわる業務負担軽減を期待し、find導入に至りました。
お客さまは、JR九州のfind chatに問い合わせることで、JR博多シティとJR九州の列車内・駅でのお忘れ物を横断して探すことができます。
実証実験でメルカリへ
2025年2月20日から、実証実験として、法的に保管期間が過ぎ各企業が所有権を取得したものを「メルカリShops」で販売しています。(8月末まで実施予定)
今まで廃棄されていたものを、有効活用するための取り組みです。
これに参加している企業として、京王電鉄とfindパートナー百貨店からコメントが出ています。
●京王電鉄
京王電鉄は、findの「落とし物が必ず見つかる世界へ」という経営ビジョンに共感し、初の導入企業として遺失物業務の効率化を共に進めてまいりました。
今回の落とし物をリユースする新たな取組みにも協力し、社会におけるサステナビリティの向上に寄与することを目指してまいります。
本実証実験では、京王電鉄の駅や施設で拾得される遺失物で、法定保管期間を経てリユースが可能となった中から慎重に選別した物について、次の持ち主へバトンタッチするお手伝いをしたいと思っています。
この一連の流れはリサイクルの促進と、京王沿線や地域社会に貢献できると期待しています。京王電鉄は、今後も地域社会に貢献し、持続可能な未来を築くためのサポートを続けてまいります。ぜひこの取り組みをご理解・ご支援いただければ幸いです。
●findパートナー百貨店
当百貨店では、これまで各店舗で月平均600点に及ぶ落とし物の処分に多大な手間と人件費を費やしてまいりました。今回、find社のSDGsプロジェクトを通して、未回収の落とし物を有効活用し、持続可能な方法で販売する新たな取り組みができて大変嬉しく思います。
このプロジェクトにより、落とし物の適切な管理と処分が効率化されるとともに、環境負荷の軽減にも寄与できることを考えています。
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出品の際は、状態が良い落とし物の中でも個人の特定が出来ないものに絞っています。ブランド物などは専用の業者を介し品質の状態の確認や鑑定を行った上で、電気機器は使用テスト実施済みのもののみを出品しています。
ショップ名
find shop
ショップURL
https://mercari-shops.com/shops/jgEGjYzgrTJz3fjLnNJKiB
DATA
正確な内容は公式サイトでご確認ください。
find(サービスサイト)
https://www.finds.co.jp/
JR九州「忘れ物について」
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/lost/
西鉄(プレスリリース)
https://www.nishitetsu.co.jp/ja/news/news20241126/main/0/link/24_096.pdf