ふたご・三つ子の育児を支援する「tatamama(タタママ)」という組織(一般社団法人)が福岡市にあるのですけど、その代表理事を務める方が、このたび会社を立ち上げたそうです。
来月には「多胎育児特化型アプリ」をリリース予定です。
私自身はこの組織とは全然無関係なのですが、出産経験者(※いにしえの)のひとりとして「出産直後のふたごって、どうやって育てるんだろう??」と不思議でたまりません。普通に考えて、無理じゃね? だから、困っている人への支援が広がるといいなと思うのです。
会社設立の背景
これまで、福岡県のまごころ駐車場の利用期間延長や、多胎シンポジウム開催など、多胎ママを救う・助けるための活動をしてきましたが、より広範な支援と、多胎育児を前向きに捉える新しいアプローチの必要性を感じていました。
もっと多胎ママだから楽しめることを増やしたい、ママがもっと自分らしくいられる世の中をつくりたいという思いから、その取り組みを実現するべく、株式会社ponoを設立しました。
◆事業内容
(1)アプリ事業:多胎育児の喜びを広げ、悩みに寄り添うアプリ「moms」
(2)スクール事業:育児中でも学び続けられるオンライン・オフラインスクール
(3)在宅ワーク紹介:在宅で可能な仕事を紹介し、経済的自立を支援
(プレスリリースより)
多胎アプリ「moms」
多胎育児の当事者たちで開発した多胎育児特化型アプリ「moms(マムズ)」を3月5日(水・みつごの日)にリリース予定だそうです。
<主な機能・特徴>
(1)コミュニティ掲示板:当事者家族同士の交流や情報交換
(2)多胎119:自治体の相談窓口に電話が繋がる
(3)SHOP機能:多胎育児特有のアイテム販売、クーポンの発行
上記はプレリリース時に搭載予定の機能です。その他、双子ベビーカーでも行きやすいお店が表示される「お出かけMAP」や在宅ワークを紹介する「お仕事紹介」などの機能も追加していく予定です。
(プレスリリースより)
(雑談)双子ってどうやって育てるんだろう?
双子や三つ子などの多胎児出産は、日本全体の出産の1%で、年間約8,700組が誕生しています。しかし、厚生労働省の調査によると、多胎児の約7割が低出生体重児として生まれ、医療的ケアが必要となるケースも少なくありません。また、多胎育児家庭における虐待死のリスクは単胎育児家庭の2.5~4.0倍と報告されており、早急な支援体制の構築が求められています。(参照:厚生労働省「多胎育児家庭の虐待リスクと家庭訪問型支援の効果等に関する調査研究」)
(プレスリリースより)
出産全体の1%って、案外多いと思いませんか。
言われてみれば、街で双子用のベビーカーを見かけることがたまにあります。(三つ子はまだ見たことがありません。)
双子用のベビーカーって、でっかいですよね。通れない場所がたくさんありそう。自動ドアやトイレなんて通れそうにないんですが、そういうときはどうしてるんでしょうか。
いや、ベビーカーで連れ出せる月齢より、もっと前の出産直後~退院直後なんて、どうしているんでしょうか?
多胎児は低出生体重児(*)で生まれる子も多いそうですが、小さいとたぶん抱っこも大変ですよね。同じ新生児でも3㎏くらいの大きさがあったほうが持ちやすそうに思います。片手で持てればそれは楽かもしれませんが、首を支えようとしたらどんなに小さい赤ちゃんだとしても両手が要るんじゃないかしら?
(*「未熟児」という言い方は今はもうしないのですね。もっと細かく分けられるようになりました。)
どうやっているんだろうと不思議に思っていることを挙げていくとキリがないのですが、子育て経験(一応)があっても双子の育児は想像がつきません。当事者になった親御さんは情報が少ないと辛いだろうなあと思います。そういう(きっと)大変な人たちの子育ての支援を、行政や世の中がやってあげられたらいいなあと、そこらへんにいる一市民として思っています。
だから、世の中の構成員のひとりとして、応援の気持ちを込めて、この会社が設立されたことをご紹介してみました。
DATA
正確な情報は公式発表でご確認ください。
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000156534.html